【骨盤矯正ビジネスの闇:国家資格者まで加担する現実】
「国家資格を持っている先生がやっているから安心」そう思って骨盤矯正を受けたことはありませんか?
残念ながら、それは大きな誤解です。
実際には、柔道整復師や理学療法士など、医療系国家資格を持った人間でさえ、「骨盤矯正」という言葉でエセ科学ビジネスに加担している例が少なくないのです。
国家資格は「何をやっても正しい」免罪符ではない
柔道整復師や理学療法士は、確かに身体に関する専門的な知識と技能を持ったプロです。しかし、それは「何をしても正しい」ことの保証にはなりません。
むしろ専門知識を持っているからこそ、「骨盤がズレているから不調が出ている」などという曖昧で科学的根拠の乏しい説明が誤解を助長する分だけ悪質になり得ます。
【患者の「無知」につけこむ商法】
本来ならば、国家資格者こそが正しい医学知識に基づいた指導を行い、誤った民間療法から患者を守る立場であるべきです。
ところが現実には、「集客のため」「回数券ビジネスのため」「患者ウケがいいから」といった理由で、骨盤矯正を看板に掲げ、科学的に無意味な施術を繰り返す施術所が多数存在します。
中には、「この矯正で生理痛が改善しますよ」「産後は骨盤が開いているから放っておくと太る」といった、もはや医療モラルを逸脱した営業トークを平然と繰り出す者もいます。
【エビデンスではなくマーケティングを優先する資格者たち】
なぜこんなことがまかり通るのか? それは、医療職であっても「経営者」になった瞬間、科学よりも利益を優先することが珍しくないからです。
“医療の顔をしたマーケティング”。それが、骨盤矯正ビジネスの実態です。
【本当に信じるべきは何か】
私は、すべての骨盤矯正や施術者を否定したいわけではありません。しかし、明らかに科学的根拠のない説明や、過剰な期待を抱かせる営業トークには警鐘を鳴らしたいのです。
国家資格を持っていようと、「骨盤がズレているから体調が悪い」という話を根拠なく信じてはいけません。信じるべきは、資格の有無ではなく、知識と誠実さ、そしてエビデンスです。